コンサルファーム関西・大阪拠点のキャリアパスは難しい?活躍に必要なポイント

関西・大阪拠点のコンサルティングファームにはさまざまな魅力があります。だからこそ求められるレベルも高く、東京のファームよりもキャリアを築くのが難しいと考える人が多い印象があります。確かにコンサルティングに対する信頼度が低い関西圏では、クライアントとの付き合い方や案件の取り組み方にも注意が必要です。

今回は関西・大阪のコンサルタントのキャリアパスは難易度が高いのか解説し、活躍するために必要なポイントも紹介します。

コンサルファーム関西・大阪拠点は立ち上げ期であるのが魅力

2018年にマッキンゼーをはじめとする有名ファームが関西に進出し、コンサル業界は関西でも活性化しています。

ただし関西・大阪拠点のコンサルティングファームはまだまだ立ち上げフェーズにあるのが現状です。立ち上げフェーズのファームは手探り状態で前進しているため、大手ファームに比べて先行きに不安を抱く人が多いかもしれません。

しかし大手ファームでは「一定の経験を積むと先が見えてくる」という不満を持つ人も多いのが実態です。組織が大きいと、それぞれが扱う専門性が増していくため、徐々に案件の領域が限られてしまいます。幅広い案件を扱えなくなった結果、不満を抱く人も多いのです。

その点、関西・大阪ファームは立ち上げフェーズだからこそ、案件を自由に開拓する余地があるのが魅力。今ならクライアントはもちろん、その後のキャリアパスも幅広く選択できる状態です。コンサルタントにとって関西・大阪エリアは、ゼロからキャリアを築きやすい環境と言えます。

コンサルファーム関西・大阪拠点はマネジメントまで関与しやすい

立ち上げフェーズにある関西・大阪ファームでは、パートナーの人数が少ない分、より多くの人が上の案件に関与しやすいです。

東京のファームでは通常パートナークラスが組織全体をマネジメントするもの。関西であればパートナーより下のクラスの社員も、マネジメントまで関与しやすいのが魅力と言えます。

また東京にある立ち上げフェーズのファームは、一般的に大手ファームの下請けです。そのためプライム案件に関わるチャンスが少ないのに対し、関西ではプライム案件を獲得できる可能性もあります。

関西では多くのクライアントがコンサルティングの導入経験がありません。そのためファームのブランドで判断しないケースが多いのです。
ファーストコンタクトを取ったファームなら、規模にかかわらず重要な案件を依頼することは多くあります。新人コンサルタントでも初めてやり取りしたクライアントの懐に入り込めば、プライム案件を手掛けやすいはずです。

コンサルファーム関西・大阪拠点のキャリアパスの難しさ

関西・大阪拠点のファームでは、プライム案件を手掛けやすいメリットがありますが、注意点もあります。

幅広い選択肢や重要な案件に恵まれているからこそ、それだけ豊富な知識を求められるのです。特に関西オフィスでは、部署やプロジェクトが分かれておらず、企業全体が統一されている場合が多いです。したがってプロジェクトごとにあらゆる分野の案件を手広く扱う必要があります。幅広い分野を扱うために日頃から未経験の分野についてはキャッチアップする意識が必要です。

さらに関西オフィスならではのキャリアパスの難しさがあるとすれば、主体的な行動が常に求められる点でしょう。

多くのファームが立ち上げフェーズにある関西では、最近ようやくコンサル文化がなじみつつある状況です。まだまだコンサルティングに頼ることに抵抗を持つクライアントも一定数います。そのためコンサルタントは積極的にクライアントとコンタクトを取り、コンサルティング導入の必要性を説明しなければいけません。相手がコンサルティングに偏見を持つクライアントであれば、納得させるのは至難の業です。コミュニケーション能力とプレゼンテーション能力については、東京のコンサルタント以上のスキルを身に付ける必要があります。

関西・大阪ファームのマネージャーにはセリングも必要

関西・大阪ファームでは、比較的自由にキャリアパスを選択できるのは、先ほど説明したとおりです。

しかし自由に活躍するためには、上から命令されない分、ゼロベースで案件に取り組む必要があります。東京では不明点や疑問点を上のクラスにたずねることができても、大阪ではそのようにはいきません。一から自分でプロジェクトを成功させるという気概が求められるのです。

また社内外問わず、新しい関係性を努力で築き上げる必要があります。プロモーションに関与しているスタッフが東京にいる場合、関西の上層部に実績をアピールしなければ昇進は見込めません。積極的に飲み会へ参加したり、具体的な成果をプレゼンしたりと、周囲に認められる努力が必要です。

マネージャーであればセリングのスキルを活用し、幅広いネットワークを確保することで必死に評価を上げます。「なんとなく立ち上げフェーズの会社に入りたい」という軽い気持ちでは、関西ファームで挫折する可能性があるのです。

関西・大阪コンサルファームのデメリットをカバーできるかが重要

立ち上げフェーズから関われる魅力がある関西・大阪ファームですが、だからこそ強い覚悟をする必要があります。

関西・大阪ファームには以下の点も注意です。

・幅広い案件に取り組む分、専門性が付きにくい
・少数精鋭のため新人教育が充実している分、下積み期間が長い
・実績をしっかりアピールしないとプロモーションのチャンスがない
・未知の案件で失敗する危険性がある

採用面接の際、マネージャーは「この新人に関西でやっていく覚悟があるか」を見極めています。関西・大阪ファームでは慎重に先を予測して戦うため、軽い気持ちと勢いだけで入社すると、つまずく危険性があります。

最悪の場合ファームだけでなく自身のキャリアに傷をつける可能性もあるため、デメリットに対応できるか十分に分析しましょう。デメリットをカバーできるほどの強みがある人なら、関西・大阪ファームで存分に活躍できるはずです。


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